家族サポートの引継ぎは、親の端末やアカウントを別の家族へ渡すことではありません。親本人を含む三者で、どの質問を誰へ頼み、何を見ないか、未解決をどこへ戻すかを確認する短い連絡票です。

本人と新旧担当で範囲を決める

引継ぎ欄 渡す情報 渡さない情報
本人希望 自分で続ける・頼む範囲 包括的な操作権限
未解決 症状・設定名・次回 通信内容・写真
窓口 公式名称と確認日 秘密の質問・暗証
終了 旧担当の権限解除 常時位置・遠隔操作

担当交代を本人へ先に伝える

家族同士で引継ぎを済ませてから親へ知らせるのではなく、誰がいつから質問先になるかを本人へ聞きます。本人が新担当へ頼みたくない操作は引き継ぎません。日常質問、設定、契約、緊急連絡を分け、一人へすべて集めません。

本人が続ける操作を先頭に置く

引継ぎ票は家族の作業一覧から始めず、親が自分で続ける電話、写真、メッセージなどを先頭へ置きます。支援が必要な項目も、説明だけ、画面を一緒に見る、一部操作を頼むに分けます。家族の効率を理由に本人操作を減らしません。

未解決事項を状態で渡す

何が起きたかと何を試したかを分ける

『直らない』だけでは新担当が同じ操作を繰り返します。本人の言葉、起きる場面、公式手順で試した範囲、変えずに残した項目を分けます。原因、故障、詐欺などを確定していない場合は未確認とし、家族の推測を事実欄へ書きません。

途中の設定変更は戻す経路も付ける

試用中の設定があれば、変更前、現在、本人評価、戻す入口を一組にします。新担当が良かれと思って追加変更を重ねないよう、次回確認までは触れない項目を明記します。設定履歴は必要な行だけを本人の同意で共有します。

秘密情報を引継ぎ票へ入れない

パスワードと認証コードを渡さない

端末ロック、アカウント、回線暗証、認証コードを家族連絡票へ書きません。復旧が必要な時は本人と公式の方法を使います。旧担当だけが秘密情報を知っている状態も望ましくないため、本人が管理できる復旧先を別途確認します。

通信内容・位置・決済を一覧にしない

個人的な連絡、写真、位置履歴、健康、決済の中身は支援引継ぎに不要です。必要な設定名や同意状態だけを記録します。見守りや遠隔支援は新担当へ自動で移さず、本人が相手、範囲、期間、停止方法を改めて選びます。

公式窓口と連絡順を確認する

家族で解決する項目と外へ戻す項目を分ける

端末操作の質問、契約、故障、詐欺の疑い、緊急時では窓口が違います。家族が判断しない項目を決め、メーカー、通信会社、公的相談など公式名称と確認日を残します。検索広告や着信した番号を正規窓口と決めません。

連絡できない時の予備経路を置く

新担当につながらない時、本人が別の家族や公式窓口へ連絡できる経路を確認します。緊急通報を日常サポートの予備窓口にせず、緊急機能の条件は端末と地域の公式情報へ分けます。質問メモで伝える内容を整えます。

旧担当の権限を残さず閉じる

共有・遠隔支援・家族グループを見直す

担当交代後も旧担当の位置共有、遠隔操作、共有アルバム、支払い通知などが残っていないかを本人と確認します。必要な共有まで一括削除せず、一項目ずつ開始者、閲覧者、停止方法を見ます。不明なら公式案内へ戻します。

短い試行期間の後に本人へ聞く

新担当へ質問できたか、説明量は合うか、見られたくない範囲が守られたかを本人へ確認します。引継ぎ票は完成した規則ではなく、担当や本人希望が変われば更新します。返答がないことを継続同意にせず、保留へ戻します。

引継ぎの完了は、新担当が親の端末を操作できることではありません。本人が新しい質問先を選び、秘密情報を渡さず、旧担当の不要な権限が外れ、未解決を公式窓口へ戻せる状態です。